| 肺炎球菌ワクチンをご存知ですか? |
| 協和病院 理事長 中山 博司 |
肺炎は高齢者にとって怖い病気です肺炎は、がん、心疾患、脳血管障害についで日本人の死因の第4位、しかも肺炎でなくなる方の90%以上が65歳以上なので高齢者には危険な病気です。とくに高齢者では、年齢と共に肺炎による死亡率が高くなっています。 高齢者、慢性の心臓疾患、慢性の呼吸器疾患、腎不全、肝機能障害、糖尿病など基礎疾患がある方は、病状が重くなったり、急速に症状が進んだ場合、抗生剤などによる治療が間に合わないこともあります。 近年、ペニシリンなどの抗生物質の効きにくい肺炎球菌が増えています。 肺炎にかかってから抗生物質で治療するよりも、かかる前にワクチンで予防することが大切です。 肺炎球菌ワクチン このワクチンは肺炎球菌による肺炎などの感染症を予防するワクチンです。 特徴 インフルエンザにいろいろな型があるように、肺炎球菌にもいろいろな型がありますが、肺炎球菌ワクチンは23種類の型に効くように作られています。 肺炎球菌による感染症の約80%に効果が期待されます。 通常、1回の接種で約5年間ほど免疫が持続すると言われています。 ご注意 全ての肺炎を予防するものではありません。 接種後、免疫(抗体)ができるまで平均1ヶ月程度かかります。 再接種(2回目の接種)は出来ません(注射部の痛みなどの副反応が強くでることがあるため)。 副反応 注射部位の腫れ、痛み、軽い熱などがみられることがありますが、通常、3日程度でおさまります。 このワクチンの成分が原因となって肺炎を引き起こすことはありません。 ![]() 肺炎球菌ワクチンとインフルエンザワクチン インフルエンザにかかるがことが、肺炎を引き起こす要因となります。 両方のワクチンを接種することで、より高い肺炎予防効果が得られます。 通常、両方のワクチンは1週間以上あけて接種します。 肺炎球菌ワクチンは季節を問わず接種可能です。 詳しくはかかりつけの医師にご相談下さい。 自費診療(健康保険が使えない)のため、費用は各医療機関でことなりますが、7000円〜8000円程度が多いようです。 肺炎球菌ワクチンを接種したら、接種済のシールを健康手帳などに貼るなどして忘れないようしましょう。 ワクチンを接種しておくと、万が一肺炎にかかっても軽い症状で済む効果が期待されます。 |