| 緑内障ってほんとに怖い病気なの? | ![]() |
| くわの眼科医院 院長 篠原 康之 |
| 緑内障の病気に関する情報は、新聞、雑誌などでよく見かけるし、インターネットでも容易に検索できる時代になりました。健康診断の内容にも緑内障の項目がありますので、その結果で眼科受診を勧められた方もいると思います。こういう方でも「緑内障ってどういう病気か、わかりますか?」という質問には、「失明するんでしょう?」と答えるならまだしも、あまりよくわかっていないという答えがほとんどです。 緑内障は、基本的には眼球の後ろから出ている神経の束、すなわち視神経の病気です。視神経繊維が脱落していくために、じわじわと視野が欠けていきます。しかし、放置されていたとしても失明に至るには相当の年数がかかります。 7−8年前の疫学調査では、40歳以上の日本人の20人に1人の割合で発症していることが判明しています。最近のデータでは17,8人に1人になっていて、増える傾向がはっきりしています。さらに近視の人は発症リスクがより高いといわれています。緑内障の原因はまだ完全には解明されてはいませんが、ある意味成人病の1つと考えられなくはないのです。 発見された年齢にもよりますが、その後の適切な治療と管理があれば、一生涯失明するという危険性は少ないと考えられます。「緑内障=失明」という図式は間違いではありませんが、「緑内障≠失明」とするためには、早期発見、早期治療が必要になってきます。ここで《40歳を超えたら緑内障に要注意!》という標語を呈示しておきます。是非とも年に一回程度の眼科検診を受けてださい。 みなさんに高齢になっても「明るい生活」を送って頂けるように。 平成21年2月 |