小郡三井医師会理事会
 Jan. 21. 2008  No.208

会員の皆様に理事会の活動を毎月1のつく日にお知らせしております。
皆様のパソコンでご覧になった時の不都合や内容に対する要望などありましたら医師会事務局までお申し付け下さい。

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

会長から

 いわゆるかかりつけ医のあり方について

 かかりつけ医、主治医、担当医、家庭医、総合診療医、プライマリ・ケア医、いろいろと名前があがっていますが、これらの現状についてまとめてみます。
 平成20年度から始まる後期高齢者医療は、今後予想される後期高齢者医療費をどのような形で抑制をかけるか、その一点に政府の方針は絞られています。そこで出てきたのが後期高齢者については診療所を中心とした医師に専従で担当させるという考え方です。表から見れば多彩な疾病を持つ高齢者について総合的、全人的見地からの診断をすることにより適正な医療を行うことですが、裏から見れば地域の後期高齢者を診る医師を特定してそこをGateway(玄関口)とすることで、そのGatewayの調整さえ進めていけばおのずと医療費が抑制されるというシステムです。その肝はGatewayを通らないと専門的治療に進めないというところです。そこにはすでにフリーアクセスの思想はありません。間違いなく当初は高い報酬が約束されるでしょうが高齢者人口の増加と共に人頭あたりのそれは確実に減額され、結果的には医師の立場から言えば忙しくなっていき責任も増えるが報酬は増えていかない、ということになることが目に見えています。この後期高齢者医療についての仕組みはすでに日医トップと政府トップとの合意があったという前提で仕組みのあり方には修正があるとは考えられますが、方針そのものは貫かれると思います。事実、もっとも最近の情報ではGatewayたる診療所医のしばりがどこまでのものかもはっきりしなくなっています。もちろん、中小病院の医師も同じような後期高齢者を対象に同じ様な診療をしていることを考えればそれがいいのかもしれません。その医師の呼び名もいろいろ変って確か担当医となっているはずです。後期高齢者を診るための医師研修の条件は4日間の研修とか言われていましたが、それも緩やかなものに変ってきています。政府はともかく後期高齢者の担当医制、つまりGateway方式を端緒でよいから何が何でも実現したいのです。今まで話したのが国が考えているかかりつけ医の一つのあり方です。
 では、日本医師会のスタンスはどうなのでしょうか。前述の合意がある以上、厚生労働省主体によるミスリーディングは許されません。特に、Gatewayのシステムに加担しますと、これまの国の常套手段である最初はきわめて甘い汁、次に少し甘い汁、最後は梯子を外す、が繰り返されることになります。外総診を思い出せばお分かりになると思います。簡単にこの制度にのってしまうと包括型医療支払いによる外来診療医が生まれることになり、その診療医は近い将来後期高齢者への特化を強いられるでしょう。つまり、官製の外来診療医となりすべての自由権を奪われかねません。いったんその道に入ると将来的な診療の幅の選択肢が狭くなるのです。診療費のまるめはもちろんのことで、まるめの額も一方的な国の権限で決定されます。このことを日本医師会は恐れています。そこで先手を打たねばということになり、日本医師会はプライマリ関連3学会と将来の総合医のあり方をめぐり共同で協議を開始しました。これは後期高齢者医療と同時に発生するであろう緩やかな担当医によるGatewayが近い将来新たなしばりを要求され、資格要件も厳しくなっていくことを予想したものに他なりません。慌てて始めた感はありますが、建て前上は日本医師会とプライマリ関連3学会とが対等の立場でこの問題の協議をすすめているところです。プライマリ関連3学会とは、日本プライマリ・ケア学会、日本家庭医療学会、日本総合診療医学会の3学会です。漏れ聞く話では一応対等な立場にはなっていますが、そこは圧倒的な意思決定の力を持つ日本医師会ですから、形としての学会からのお墨付きを欲しいのが本音ではないでしょうか。学会側からは何とかそれまでそれぞれの学会が主張してきたことを具現化するよい機会と考えています。
 さて、学会の立場はどうでしょうか。実は昨日の日曜日、朝の9時から午後4時まで昼食も弁当を食べながらぶっ通しで上記3学会の役員による緊急の会議に出席しました。私は日本プライマリ・ケア学会の理事の一人としての参加要請です。ここで3学会について説明しておきます。日本プライマリ・ケア学会は3学会のうち最も古く最も大きい学会です。もともとは実地医家の会が母体となって1978年に創立されました。WHOが示したプライマリ・ケアに関する宣言「全ての国民に健康を」を研究し実践するために設立された学会です。現在、総会員数が4523名、医師が3993名、歯科医師66名、薬剤師121名、コ・メディカル322名です。特徴はコ・メディカルの参加を重視していることです。現在の会長は北海道大学医学研究科医療システム学部教授 前沢政次先生、医学会の会長は日本大学医学部社会医学講座医療管理学教授 大道久先生です。お二人を含め理事総数は30名です。そのうち11名が大学の教授ないし准教授、19名が開業医ないし勤務医から構成されています。日本家庭医療学会は主に米国家庭医療学会認定専門医を受けた先生方が中心となって発足したものです。いわゆる家庭医の養成を目指しており、特に昨年ぐらいから会員数が増加して1400人超となっています。ほとんどすべて医師から成ります。社団法人地域医療振興協会(僻地を中心とした地域保健医療の調査研究および地域医学知識の啓発と普及を目的にした協会で全国数十か所で医療センターの委託を受けています。)の山田隆司先生が代表理事、理事の中には千葉大学総合診療部の生坂政臣先生など大学関係者が8名、勤務医ないし開業医が10名です。医療生協からの理事が数名いらっしゃるのも特徴かもしれません。日本総合診療医学会は主に大学病院で総合診療を受け持っておられる先生方が所属しておられる学会です。会長は佐賀大学医学部総合診療部の小泉俊三先生です。専門医養成の流れの中で臓器や疾患にこだわらない総合的診療を行う医師のために設立されたものです。19名の運営委員会で運営されており、そのうち大学関係者が13名、大型病院(聖路加国際病院など)が6名で、開業医は入っていません。
 これらの3学会が合併を模索しているのです。
 このための会議が昨日の日曜日、日本プライマリ・ケア学会の事務局がある東京都医師会館で開催されました。おそらく合併そのものには異論はなく合併の方向で進んでいくと思われます。平成23年には新学会が誕生するかもしれません。そうなれば、総合的、包括的診療を行う医師のための唯一の学会になります。なぜ合併の話が出てきたのでしょうか。それは前述した国の考え方、日本医師会の考え方、その背景にある国民の要望、高齢化する社会構造の変化などが必然的にこのような状況を作ったものと考えられます。3学会に所属する医師がそれぞれの思いの共通項を大切にし、大同合併の道を歩むことは大変な道ですが総合的診療の重要性を具現化する時期が来たという共通認識にたったものと考えます。
 昨日の会議では47名出席でしたが、総括の話し合いの後、ワークショップ形式で6班に別れ合併問題について協議しました。ちょうど私は小泉俊三先生と同じ班でしたが人格、徳性には教えられることがたくさんありました。また、若い先生方と長時間の議論をする中で得られるものが大でした。医師会のあり方についても考えさせられました。
 先生方には地域で開業し一方で専門分野も診ながら、一方で総合診療を行っている私達の明日の姿を少し考えていただければ幸いです。

丸山 泉


〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜


理事会・委員会活動報告


1月12日(土)
日本プライマリケア学会役員会(丸山会長 午後3時 東京都医師会館) 

1月15日(火)
小郡市健康課との話し合い(丸山会長、広瀬理事 午後6時 久留米市)

1月16日(水)
小郡市人事秘書課との話し合い(丸山会長 正午 丸山病院)
ホテルニューオータニと新年会打ち合わせ(丸山会長 午後4時 福岡市)
県内科医会会長会総会(丸山会長 午後7時 博多都ホテル)

1月17日(木)
大刀洗町との話し合い(丸山会長 午前10時30分 医師会)
小郡市地域ケア会議(丸山会長 午後1時30分 小郡市役所)

1月18日(金)
小郡市特定保健指導説明会(午後7時 医師会)

1月20日(日)
日本プライマリケア学会役員会(丸山会長 午前9時 東京都医師会館)

1月21日(月)
高松凌雲顕彰会との話し合い(丸山会長 午前9時 丸山病院)
韓国ヒヨン病院視察団(丸山会長 午後2時30分 丸山病院、あすてらす)
小郡三井医師会選挙総会(午後7時 医師会)
10DAYS REPORT 配信(広瀬理事、事務局)

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

配布文書一覧
IT化の推進に向けて、医師会からの情報伝達をより確実にするためにHP上とは別にこのコーナーで、さかのぼって約10日間に配信、配布した文書の項目のみをリストアップすることにしました。受け取りもれがないかどうか確認をお願いします。

1月16日
診療報酬改定説明会スケジュール(案)について
http://www.ogorimii-med.net/member/keni/pdf07/iryouhoken1219.pdf
春日市乳幼児医療費助成制度の拡大について
http://www.ogorimii-med.net/member/keni/pdf07/iryouhoken1221.pdf
大野城市乳幼児医療費助成制度の拡大について
http://www.ogorimii-med.net/member/keni/pdf07/iryouhoken1220.pdf
感染症の予防及び感染症の患者に対する医療に関する法律第12条第1項及び第14条第2項に基づく届出の基準等の一部改正について
http://www.ogorimii-med.net/member/keni/pdf07/kansen1214.pdf
インフルエンザワクチンの安定供給について
http://www.ogorimii-med.net/member/keni/pdf07/kansen1224.pdf
平成18・19年度日本医師会労災・自賠責委員会答申書の送付について
http://www.ogorimii-med.net/member/keni/pdf07/rousai1222.pdf
「がん医療における緩和ケアに関する医師の意識調査」の実施について
http://www.ogorimii-med.net/member/keni/pdf07/zenpan1216.pdf
医師臨床研修費補助事業実施要綱の一部改正について
http://www.ogorimii-med.net/member/keni/pdf07/zenpan1217.pdf
『刑事訴追からの不安を取り除くための取り組み―その2―』―自由民主党「診療行為に係る死因究明制度について」―の送付について
http://www.ogorimii-med.net/member/keni/pdf07/zenpan1223.pdf
厚生労働省医道審議会医師分科会医師臨床研修部会報告書の送付について
http://www.ogorimii-med.net/member/keni/pdf07/gakujutu1218.pdf
平成19年度福岡県医師会病院研修会の開催について
http://www.ogorimii-med.net/member/keni/pdf07/gakujutu1211.pdf


★ファックスにて送信
1月11日 臨時総会の開催について
★ファックス・メールにて送信
1月16日 主治医意見書記入に際してのお願い
1月16日 休日診療センター出勤表の送付について
★封筒にて配布
1月15日 福岡県医報平成20年1月号

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

日本医師会情報
◆━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━◆
     V(^(I)^)V 日医白クマ通信 V(^(I)^)V
◆━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━◆
◆日医インターネットニュース 1770号
  ⇒ http://www.med.or.jp/japanese/members/news/netnews/net1770.html
◆子ども予防接種週間<平成19年度>
 平成19年度の内容に更新しました。実施期間は、3/1から3/7です。
  ⇒ http://www.med.or.jp/vaccine/
◆都道府県医師会宛て文書管理システム
◇診療行為に伴う院内感染事例の発生及び安全管理体制の徹底について
  ⇒ http://www.med.or.jp/japanese/members/bunsyo/bunsyo.cgi
◆平成18年度 健康保険法・老人保健法等の改正に関する情報
 「高齢者の医療の確保に関する法律施行令および同施行規則等について」の資料を追加しました。
  ⇒ http://www.med.or.jp/japanese/members/iryo/18kenrou/index.html
◆感染性廃棄物について
 各種資料・お知らせを掲載しました。
  ⇒ http://www.med.or.jp/doctor/haiki.html
◆都道府県医師会宛て文書管理システム
◇医療用医薬品再評価結果 平成19年度(その4)について
◇特定感染症検査等事業(緊急肝炎ウイルス検査事業)の実施について
  ⇒ http://www.med.or.jp/japanese/members/bunsyo/bunsyo.cgi
◆定例記者会見資料
 1/16の会見資料を追加しました。
  ⇒ http://www.med.or.jp/teireikaiken/
◆第29回常任理事会速報
 1/15開催の常任理事会の速報です。
  ⇒ http://www.med.or.jp/japanese/members/rijikai/jr1929.html
◆医療関係者対策委員会答申(PDF)
 ⇒ http://www.med.or.jp/japanese/members/iinkai/kankei19.pdf
◇平成18・19年度委員会答申一覧
 ⇒ http://www.med.or.jp/japanese/members/iinkai/houkokusyo.html
◆都道府県医師会宛て文書管理システム
◇感染症発生動向調査事業実施要綱の一部改正について
◇予防接種法施行規則の一部を改正する省令等の施行について
◇「使用上の注意」の改訂について
  ⇒ http://www.med.or.jp/japanese/members/bunsyo/bunsyo.cgi
◆平成20年度「男女共同参画週間」の標語の募集について
  ⇒ http://www.med.or.jp/female/hyogo.html
◆第2回都道府県医師会特定健診・特定保健指導連絡協議会
 協議会の映像を公開しました。 
  ⇒ http://www.med.or.jp/chiiki/kenshin/191224/
◆日医インターネットニュース 1771号
  ⇒ http://www.med.or.jp/japanese/members/news/netnews/net1771.html
1┓………………………………………………………………………………………
┗┛◆ORCAプロジェクトホームページ◆ 
  ⇒ http://www.orca.med.or.jp/ikensyo/
◇『医見書』(主治医医見書作成支援ソフト) 
 日医標準レセプトソフトVer.4.0以上に対応したパッチの提供を開始しました。
2┓………………………………………………………………………………………
┗┛◆音声読み上げ・文字拡大サービス◆
  パソコン初心者、高齢者、視力の弱い人や目が疲れやすい人でも、快適に
 日本医師会のホームページ内を閲覧できる支援ソフトです。
  ⇒ http://www.med.or.jp/rakuraku/
3┓………………………………………………………………………………………
┗┛◆感染症・食中毒情報◆適宜更新中!◆
  ⇒ http://www.med.or.jp/kansen/
4┓………………………………………………………………………………………
┗┛◆ホームページ作成サポートシステム◆
 ホームページ上から簡単に病院や診療所のホームページを作成いただけます。
  ⇒ http://www.med.or.jp/japanese/members/hptool/
・・・‥‥……━☆ ホームページはこちら ☆━……‥‥・・・
    トップページ http://www.med.or.jp/
メンバーズルーム http://www.med.or.jp/japanese/members/

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜


社団法人小郡三井医師会 理事会

会 長丸山 泉maruyamaizumi@gmail.com
副会長蒲池 壽kamachi7@pastel.ocn.ne.jp
理 事永田正和naga12@ymt.bbiq.jp
 島田昇二郎simadahp@ruby.ocn.ne.jp
 福冨稔明w-kanpou@buz.bbiq.jp
 友清 明atomo@san.bbiq.jp
 毛利康茂denen-hikari@san.bbiq.jp
 廣瀬真惠amarijyo@violin.ocn.ne.jp

監 事松隈孝則kumahige@chive.ocn.ne.jp
 山下拓郎taku-y@kurume.ktarn.or.jp

特命委員松行眞門makado@dream.ocn.ne.jp

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜


社団法人小郡三井医師会 
     ホームページ http://www.ogorimii-med.net/
          事務局 
ishikai@bun.bbiq.jp

松尾武俊
西 奈々
井上久美子

編集(広報担当理事)  廣瀬真惠 
     (事務局担当)   西  奈々