真空採血管の危険性(1)
田中 泰之 2003/11/10 (月) 09:48 [No.413]
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ICDメーリングリストより真空管採血の危険性を指摘した情報が流れています。
非常に興味深い情報ですので投稿いたします。
我が国の真空採血管の危険性については10/28のNHKニュース10で報道されたようで
す。
内容は、我が国の真空採血管の約80%は非滅菌のものが使用されており、市販の真空
採血管を培養検査したところ1000本中200本からセラチアやセレウスを含めた菌が検
出されたというものです。
また、真空採血の誤った操作によって採血管内の血液が体内に逆流するため、事故の
可能性があるというものです。
詳しくは、下記のとおりです。
<採血管からの逆流のメカニズム>
1.採血時に駆血帯を使用した場合、採血部位の静脈圧は平常圧よりも高くなる。
2.駆血帯を使用した場合、真空採血管にて採血操作を行うと、上昇した静脈圧と平衡
になるまで真空採血管内に血液が流入する。
3.採血終了後、静脈圧と採血管内圧が平衡になった状態で駆血帯をはずした場合は、
静脈圧が一気に平常圧まで低くなるため、採血管内圧が静脈圧より高くなるため、採
血管からの血液の逆流が起こる。
<駆血帯の適正使用>
逆流を防ぐためには、駆血帯を外すタイミングを下記の@またはAのどちらかで行
う。
@採血終了後、採血管をホルダーから抜いた後で、駆血帯を外す。
A採血針を静脈へ穿刺し、ホルダーに真空採血管を挿入し、血液が採血管内に流入し
始めたらすぐに駆血帯を外す。
| <各国の状況http://www.bdj.co.jp/pas/products/1f3pro000000pyeu.html> ・カナダでは1979年より非滅菌真空採血管の使用を禁止。 ・アメリカでは、FDAが滅菌済み真空採血管の使用を勧告。 ・ISOにより滅菌済み真空採血管の使用を義務化。 <非滅菌真空採血管の危険 http://www.bdj.co.jp/pas/products/1f3pro000000pyeu.html> ・1974年カナダの2病院で、非滅菌採血管使用によるセラチア起因の敗血症5例発生。 ・1979年非滅菌真空採血管を使用した血小板成分輸血によってセラチア感染症3例発 生。 など <我が国の真空採血管の滅菌状況> 我が国では、テルモ、積水、ニプロ、BDの4メーカーの真空採血管が主に使用されて いるが、完全に滅菌保障されているのはBDのみである。 BD以外の3社については、早急に滅菌対応することを表明している。 (ただし、テルモについては高度なクリーンルームで製造されているので限りなく無 菌には近い状態との説明あり。しかしメーカーから無菌を保障されているわけではな い) |
| 当院では、以前からはずすタイミングを研修統一しています。 最近テレビで放映されてまた物議を起こしています。 |
| その通りだと思います。 ところで丸山病院では@・Aのいずれで統一してあるのでしょうか 感覚的には@と思っていますが。 お教えいただければ幸いです。 <駆血帯の適正使用> 逆流を防ぐためには、駆血帯を外すタイミングを下記の@またはAのどちらかで行 う。 @採血終了後、採血管をホルダーから抜いた後で、駆血帯を外す。 A採血針を静脈へ穿刺し、ホルダーに真空採血管を挿入し、血液が採血管内に流入し 始めたらすぐに駆血帯を外す。 |
| 当院は1に統一しております。 |
| ICDメーリングリストに下関市立中央病院吉田順一先生よりの報告で 11月17日付け厚生省通達についてのコメントが出ていました。 私も通達を見て疑問に思っていました。 針刺し事故も心配ですが当院ではしばらく真空採血は中止する予定です。 以下吉田先生の報告 17日付けの通達が発出されました。真空採血管について 「駆血帯をしている間は採血管をホルダー内にいれないこと」 これをメーカーは通知することとなり、同日付けで積水化学工業社は同様通知を出しました。 否定表現を解釈すると 1)駆血帯をする 2)針つきホルダーを刺す 3)駆血帯を外す 4)真空採血管をぬきさしする 5)ホルダーを外す ご理解できますか。4-5本採血管があるのはザラなのに。 外資系のBD社マニュアルでさえ 1,2)同じ 3)採血管に血液が入り始めたら、駆血帯を外す 4、5)同じ なのです。日本国中の現場が混乱するのは必至です。 |
| 駆血帯をはずして、真空採血をする場合、それが満タンになった時点で、血管内と真空採血管の圧が平行に なるため、逆流して、感染の可能性が出るように思いますが、いかがなものでしょう。もっと、しっかりと した見解が欲しいですね。 |
| 滅菌してくれると解決しますね。 |
| 11月17日付け厚生労働省通達の本文を確認せず投稿していましたが、 博多インフェクションコントロールフォーラムHPで公開されています。 その他関連の文献等ありますのでのぞいてみてください。 博多インフェクションコントロールフォーラム http://www.crimeaclub.com/hica/topic/saiketukan/index.htm |