Re.ところで田中先生SARS
田中 泰之 2003/12/21 (日) 21:25 [No.475]
返信(引用して返信)
台湾SARS患者については情報十分と思い、診断キットについては一般診療機関では必要ないキット
と思いましたので情報アップを怠っていました。私見とともに投稿いたします。
1)台湾におけるSARS患者 詳細:http://idsc.nih.go.jp/others/sars/index.html
研究会に出席したシンガポールにおいて276名に接触し70名自宅隔離が発令され、台湾においては25人が
自主健康管理におかれています。(対象:家族4人、同じ便に搭乗していた旅行客9人、同僚5人、新店の病院
関係者7人。)一番問題となる発病後最初に受診した病院関係者を初め隔離期間が終わった12月21日にお
いても発病の報告はなく二次感染は避けられたものと考えます。
なお、この対応において台湾衛生署は、国民に自分の体温を毎日測ることを強く要望し、もし体温が通常
より高ければマスクを着用しできるだけ早く医療機関を受診すること。長距離(1時間以上)の移動手段を
利用している人々は出発前に体温を測定する必要性を訴えています。日本でもこのような状況時に同様の
対応ができればと思ってしまいますが、どうでしょうか。
2)SARSの検査キット
下記2社より発売中でありますが、実際の採取検体でどれだけの陽性率が得られるか不明でありまた、
シンガポール・台湾で起こったように検体取り扱い中の感染の危険もかなり高いと考えられますので一般
診療医療機関での検査は行わないほうが良いと思われます。実施する場合は少なくとも安全キャビネット
が必要と思われます。
イトサイクラーSARSコロナウイルス 定量キットの販売2003.12.1ロッシェダイアグノスティックス
http://www.rochediagnostics.jp/press_lounge/pressrelease031201.htm
Loopamp SARSコロナウイルス検出試薬キット 栄研化学
http://www.eiken.co.jp/news/pdf/20031127-1.pdf
| SARSコロナウイルスに関する検査対応について国立感染症研究所情報センターより改訂版が12月24日 発表されました。 SARSコロナウイルス検査対象者(検査を実施すべきと考えられる者)については厳密な基準が設けてあり 検体の取り扱いはSARS疑いの検体についても他の感染症検査においても原則的には地衛研もしくは病院 検査部において、通常の病原体取り扱いに準じて飛沫感染、接触感染の予防に特に留意をしながらBSL レベル2の以上の検査室で実施するよう勧告されています。 SARSコロナウイルスの検査キットは保険適応となったとはいえ一般医療機関では取り扱いは無理のよう です。 SARSコロナウイルスに関する検査対応について(4訂) http://idsc.nih.go.jp/others/sars/update101-ke.html バイオハザードレベル(BSL)の分類基準 http://www.sunseal.co.jp/bsl.html |
| これまでも、実際のところ田中先生からの情報が一番確実でしたので、大変でしょうがよろしくお願いします。 |
| 中国広東省でSARSの疑いの強い患者が見つかったようです(資料@)。香港大学んのグループが2年前より 新型肺炎ウイルスがいたとの論文を発表していました(資料A)のでいよいよ来るべきものがきたとの感じ です。日本に上陸しないことを祈ります。 資料@SARS感染した疑いの患者が見つかる 中国広東省 http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20031227-00001035-mai-soci 資料A2年前に新型肺炎ウイルス 進化して爆発的流行か 記事:共同通信社 提供:共同通信社【12月26日】 昨年十一月、中国で初めて人間への感染が確認された新型肺炎(SARS)の原因ウイルスが、二年以上前 に香港で一部の人に感染していたことが分かった。香港大のグループが二十六日までに、米疾病対策センタ ー発行の専門誌に発表した。同グループは、ウイルスはもともとは動物から感染したと推定。当時は人間の 体に十分適応していなかったため感染力が小さかったが、人間への感染を繰り返すうちにウイルスが進化し 、今年春の爆発的流行につながったとみている。同グループは、二〇〇一年五月に、B型肝炎の調査の一環 で採血して冷凍保存してあった香港に住む中国人九百三十八人の血清を分析。約2%にあたる十七人の血清 から、SARSコロナウイルスの抗体を検出した。十七人には採血当時、肺炎などの症状はなかったという。 同グループはこの結果から、SARSウイルスは昨年十一月に突然、動物から人間に感染したのではない と指摘。「過去十五年間に拡大してきた中国広東省の食用野生動物市場が、同ウイルスが動物から人間に感 染を繰り返す理想的な場となり、ウイルスの進化を速めた」としている。 |