SARSウイルスは3段階の進化を遂げた
田中 泰之 2004/02/01 (日) 21:36
[No.538] 返信(引用して返信)
広東省で4人のSARS患者が発生していますが、その患者から人への患者はなく昨年の3-5月のSARSとの
ギャップに肩透かしにあったような感じを受けるのは私だけでしょうか。
そのギャップを埋める論文がScience誌に掲載予定でありその要約の日本語訳が日経新聞の医療用HP
のMedwaveに掲載されています。
(かなり有名なHPですので大部分の人は読んであると思いますが、重要な報告と考え投稿しております)
「SARSウイルス」が、3段階の過程を経て進化したことが解明された。最も急速な変異が起こっていた
のは流行の初期段階。流行の中間段階では「ヒトからヒトへの高い感染力」を獲得、最終段階ではヒ
トとの共存に適した遺伝子型が選抜された となっています。
さらに、その末尾には昨年12月に中国で発症した、今シーズン最初のSARS患者から単離されたSARSウイ
ルスのスパイク蛋白の遺伝子配列は、「これまでに見付かっているどのSARSウイルスよりも、ハクビシ
ンから単離されたSARS類似ウイルスに近い」とのこと。昨年流行したSARSウイルスへの再感染ではなく、
新たにSARSウイルスが生まれたことを示唆するデータです。
だから、人から人への感染力が弱く広がらずにすんだんだと納得するとともに、SARSは同じように進化
の兆しをみせる鳥インフルエンザともども注意が必要なことを再確認しました。
2004.1.30 SARSウイルスは3段階の“進化”を遂げた−−中国・米国共同研究が解明
http://medwave2.nikkeibp.co.jp/wcs/med/leaf?CID=onair/medwave/tpic/288265