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1.19「ためしてガッテン」を見ましたか
  田中 泰之 2005/01/20 (木) 14:52 [No.868] 返信引用して返信


2005.1.19NHKためしてガッテンは
「誤解していた!かぜ薬の新事実」の題名にて放送されました。
この中で日本呼吸器科学会・日本小児科学会の治療指針(ガイドライン)を引用する形で
「抗生物質(抗菌薬)はかぜに直接効くものではない」「有害無益」であることを伝えています。
かぜの患者に念のためと言って少なからず抗生剤を出していた私にとってはっとさせられる内容でした。
これからはかぜ等で抗生剤を処方するときはその理由をはっきり患者に伝える必要があるようです。
皆様もご注意ください。
なお、ためしてガッテン 誤解していた!かぜ薬の新事実の再放送は
再放送
1月25日 火曜日 午前2時21分〜3時04分 総合テレビ
1月24日 月曜日 午前3時05分〜3時43分 衛星第2テレビ
となっています。
また、ためしてガッテン 誤解していた!かぜ薬の新事実の放送内容は下記HPにても確認できます。

ためしてガッテン 誤解していた!かぜ薬の新事実
http://www.nhk.or.jp/gatten/archive/2005q1/20050119.html
Re(1):1.19「ためしてガッテン」を見ましたか
  松隈孝則 2005/01/23 (日) 07:48 [No.869] 返信引用して返信
田中先生、情報ありがとうございました。
さっそくHPを開きました。
基本的な考え方としては持っていましたが、
今後患者さんへの説明の折りにも、説得力
がありますよね。活用させていただきます。
 
引用されているガイドラインは
  田中 泰之 2005/01/24 (月) 22:26 [No.873] 返信引用して返信
この番組が引用されているガイドラインは
1)社団法人日本呼吸器学会が作成した成人気道感染症診療の基本的考え方
2)日本小児呼吸器疾患学会・日本小児感染症学会が作成した小児呼吸器感染症診療ガイドラインです。
2)は普通の書店で買えますが、1)は日本呼吸器学会のHPのみで購入可能です。
なお、1)は学会員なので読んでみましたが、有害無益の言葉はありませんでした。
2)には載っているのでしょうか。

ところで、これらのガイドラインを検索するときにガイドラインを集めた診療ガイドラインというHPを
みつけました。あまりのガイドラインの多さにびっくりするとともにこれらのガイドラインをしらない
で診療し訴えられる時代がくるのではと危惧してしまいました。
さらに診療ガイドラインのHPで実際に読むことができるのは一部でしかなく、今後これらのガイドライン
をネット上で読めるような仕組みがぜひ必要です。
医師会が中心となり各学会が作っているガイドラインをPDF化しHP上に読めるようなればいいのですが。

診療ガイドライン
http://www.mnc.toho-u.ac.jp/mmc/guideline/guide.htm
 
やっぱり患者さんから言われました
  石田清和 2005/01/25 (火) 12:14 [No.874] 返信引用して返信
 田中先生、松隈先生、いつも有用な情報をありがとうございます。
 田中先生ご指摘の、いわゆる「かぜ症候群」への抗菌薬投与については、小生も苦慮しております。
それは以前困ったことがあったからです。
 父の体調が悪くなり、それまで勤めていた大学病院を退職して父を手伝いだしてしばらくしてからのことでした。
そのときは「かぜ症候群」には抗菌薬投与は必要ないと割り切って、対症療法のみ行っておりました。
しかし、治療効果が悪く、患者さんより「若先生の出す薬ではきかん、大先生の薬を出してくれ」といった
クレームがたびたび出るようになりました。
また、ある製薬会社の抗生剤を使用しても効果が少ないと感じることもありました。
 「これではいけない」と感じて、治療効果の悪かった患者さんのカルテを見てみると、
いくつかの傾向が出てきました。
それは、定期的に通院している患者さんでむしろ治療効果が悪いということ、当たり前の話ですが
高齢の方で治療効果が悪いこと、でした。
 大学病院や地域医療の中で中核となる病院に比べて、当院の患者さんの平均年齢はかなり高いと思います。
おそらく65歳以上の方が7割近くを占めるのではないのでしょうか?
 「かぜ症候群」に対しては抗菌薬投与の必要はない、と今でも思っておりますが、日常診療ではむしろ
定期的に通院している(つまり基礎疾患を持っている)患者さんにこそ注意が必要と考えております。
 また、ある薬品メーカーのMRから「この薬剤は高齢者では組織移行性が低くなります」と採用前には
説明を受けていないことを知らされました。
 今では青壮年の患者さんの「かぜ症候群」に対しては極力抗菌剤投与を控えるようにしておりますが、
外来通院中の患者さんについては症状、現疾患その他を考慮して投与の可否を決定しております。
 それでも本日70歳以上の患者さんから「テレビを見ていたらかぜに抗生剤はいらん、と言っていた。
自分には抗生剤は出さないで」と言われました。
どうみてもCOPDのある患者さんでしたが・・・。本人には、症状が悪化したらすぐに来院するように指示して
対症療法のみ行いました。
 これからは、田中先生ご教示の通り、いかに患者さんに説明するかを考えないといけない、と反省しております。
 
これぞ混合診療だ
  白石 恒明 2005/01/25 (火) 18:24 [No.875] 返信引用して返信
これは私の意見ですのでそのつもりで読んでください。かぜに抗生物質がいらない。
薬局で買う風邪薬でいいとすれば、かぜでは医療機関にいかなくてもいい。または薬代は
自費でいいということになります。現在でも大部分の医療機関は抗生物質を適正かつ迅速に
使用していると思います。なぜ、マスコミはこの時期このようなことを放映するのかを考えると
混合診療へのアドバルーンのように思えますがいかがでしょうか?
耐性菌についても当院では一度当院に通院している子供たちの咽頭培養検査をしたことがありますが、
大部分が肺炎球菌であり耐性菌はいませんでした。当院では抗生物質を一年おきぐらいに変更しています。
数年にわたって同じ抗生物質を使用しますとどうしても軽度耐性が出来て効きが悪くなります。
日本には70以上の抗生物質がありますから毎年変更しても何も問題ありません。
みなさんいかがでしょうか?
 
Re(1):これぞ混合診療だ
  田中 泰之 2005/01/30 (日) 23:26 [No.879] 返信引用して返信
白石先生の意見は「大部分の医療機関は抗生物質を適正かつ迅速に使用している」
のになぜマスコミからいろいろ言われるのかというところから発したものだと思います。
確かに私もかぜ様症状で来院た患者に半数には抗菌剤を処方していると思いますが、
過量に投与していると思っていません。
報道とのギャップを感じましたがこれは混合診療へのアドバルーンでなくて下記の2点
からではと思っております。
1)受診患者のバイアス
いわゆるかぜ症候群がすべて医療機関を受診するわけではありません。自宅で静養する
ものもいれば市販のかぜ薬で済ませるものもいます。とくに軽症で多いパターンです。
一方医療機関に受診する患者はいつもより症状が重く医師による診断あるいは治療を
希望して来院している患者です(特に医療費昨今は顕著だと思います)。
すなわち医療機関に来院しているかぜ症候群にはより重症な非ウイルス性のものが多い
可能性が高いのです。
2)他疾患との鑑別
ガイドラインでも触れていませんが、来院時点でのかぜ症候群と初期の急性気管支炎・
肺炎はしばしば困難です。ガイドラインにあるように3日以上症状が続くものすればかなり
絞られてくるでしょうが、一回の診察だけでは限界があります。しかも、患者からは
就職の厳しさ・仕事のハードさから症状を長引かせないとのneedが存在します。よって
症状・診察所見よりウイルス性疾患である可能性がある程度低くても(20-30%以上?)
抗菌剤を投与しています。
皆さんはいかがでしょうか。
 
 
 
Re(2):これぞ混合診療だ
  田中 泰之 2005/01/30 (日) 23:27 [No.880] 返信引用して返信
Re(1):これぞ混合診療だ に続く
注1)成人気道感染症診療の基本的考え方のなかの第V章急性上気道炎の治療方針はい
い文章だと思います。
日本呼吸器学会にはここだけでも非会員にopenしていただくよう上申していますが、返事
が来ません。医師会HPに載せるのは著作権の問題もありますので個人的に下記にPDF化して
掲載いたします。(少し時間がかかるようです)
http://proxy.ymdb.yahoofs.jp/users/ba0ca353/bc/»ñÎÁ/À®¿Í¸ÆµÛ´ï´¶À÷¾É¿ÇÎŤδðËÜŪ¹Í¤¨Êý.pdf?bc7gVTCB3oefUrcf
注2)
2つのガイドラインは耐性菌の問題は下記のように記載しています。
成人気道感染症診療の基本的考え方ではP27 第V章急性上気道炎の治療方針1.基本方針
 多くの感染症専門家は、このウイルス感染症に対する抗菌薬の処方こそが耐性菌増加
の原因になっていることを指摘している。
小児呼吸器感染症診療ガイドライン2004P25 1)普通感冒 (6)治療指針
 必要でない抗菌薬の使用は耐性菌増加の大きな要因である。

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