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B型インフルエンザの2回感染?
柳 純二 2012/04/11 (水) 18:56
[No.1898] 返信(引用して返信)
A型インフルエンザとB型インフルエンザの2回感染や、A型インフルエンザ2回感染は
これまでも経験しましたし、あり得ると思っていました。
しかし、今日 今期2回のB型インフルエンザ感染の症例を診ましたのでご報告します。
10歳、男児。
2/22に 咳、鼻水、39.3℃の発熱、倦怠感で来院し。
インフルエンザ迅速キットでB型陽性で、リレンザ他処方。その後、症状は速やかに改善。
4/11に 38.5℃の発熱、倦怠感で再受診。A型インフルエンザかもしれないと思いながら、
インフルエンザ迅速キット検査を行ったところ、何と今回もB型陽性!
今回も、リレンザ処方しました。
検査結果は、いずれもかなり明瞭に陽性判定が出来るものでした。
こんなことってあるんでしょうか?
B型インフルエンザの亜型?
どなたかご教示頂ければ幸いです。
| B型インフルエンザはA型とは異なり、同じ患者から比較的長い日数をおいて、再度検出されることがあります。
大阪府立公衆衛生研究所ウイルス課加瀬哲男 B型インフルエンザウイルスは、インフルエンザの原因ウイルスの1つですが、亜型が複数存在しない、 自然宿主がヒトのみであるなど、A型インフルエンザウイルスとは異なる点があり、自然界における存在様 式は、A型とは大きく異なるものと考えられます。 1999年の年初に大阪府においてB型インフルエンザウイルスの流行があり、われわれは同じ患者から数回 にわたりB型インフルエンザウイルスを分離する機会を得ました。うち十数人はその分離間隔が10日以上で あり、同じシーズンに流行したA香港型では見られない現象でした。そこで、われわれは短期間(1〜3日) に連続して分離されたウイルスペアと10日以上の間隔(10〜39日)を経て分離されたウイルスペアについて 血清学的、遺伝子学的差異について詳細に検討いたしました。その結果、同じ患者から2回以上B型インフル エンザウイルスが分離された患者は86人であり、そのうち14人は、その分離間隔が10日以上 (平均21.4±13.1日、最長55日)でありました。 分離されたB型インフルエンザウイルスは血清学的にも、また遺伝学的にも、ウイルスペア内で大きく異な ったものはありませんでした。当初予想していたVictoria系統に属する株は分離されず、分離されたB型イ ンフルエンザウイルスはすべて山形系統に属しており、2つの異なる株の同時流行ではありませんでした。 ただ、10日以上の間隔を経て、再度ウイルスが分離された患者の2回目ウイルス分離時の中和抗体価は低い 傾向が見られました。 同一と言っていいほど差異のないウイルスが同じ患者から比較的長い日数をおいて、再度検出される原因 について、2つの可能性が考えられます。1つは、ウイルスが持続的に感染しており、ヒトの側の反応が症 状を決定している可能性であり、もう1つは、1シーズン内に同じ血清型のウイルスに再度感染した可能性です。 いずれの可能性にしても、10日以上の間隔を経て、再度ウイルスが分離された患者の2回目の中和抗体価は低 かったことが、関係していると思われます。 |
| 白石先生。ご返事、有難うございます。 > B型インフルエンザはA型とは異なり、同じ患者から比較的長い日数をおいて、再度検出されることがあります。 やっぱりあるんですね。 > ただ、10日以上の間隔を経て、再度ウイルスが分離された患者の2回目ウイルス分離時の中和抗体価は低い > 傾向が見られました。 B型インフルエンザの方が、A型よりも中和抗体価が出来難いということでしょうか。 > 同一と言っていいほど差異のないウイルスが同じ患者から比較的長い日数をおいて、再度検出される原因 > について、2つの可能性が考えられます。1つは、ウイルスが持続的に感染しており、ヒトの側の反応が症 > 状を決定している可能性であり、もう1つは、1シーズン内に同じ血清型のウイルスに再度感染した可能性です。 > いずれの可能性にしても、10日以上の間隔を経て、再度ウイルスが分離された患者の2回目の中和抗体価は低 > かったことが、関係していると思われます。 今回の私のケースは、2ヶ月くらいの間隔がありますが、実は1回目のB型インフルエンザ治癒後も、 慢性の咳(受動喫煙に伴う咳喘息の関与も)症状がときどきありました。しかし症状は軽度で、 発熱や食欲不振なども無く、気管支拡張剤他で経過観察していました。そんな中での、 2回目のB型インフルエンザの発症でした。中和抗体が上がらない原因があったのかもしれません。 いずれにしても、A型とは違い、B型ではこのようなケースがあり得ることが分かって勉強になりました。 ※予防接種のワクチンでのB型の中和抗体獲得は、あまり期待できないのかもしれませんね。 |
| 白石先生の興味ある情報ありがとうございます。 ただ、国立感染症研究所 インフルエンザウイルス分離・検出状況によれば 2011/12年度のインフルエンザB型は ビクトリア系統株、山形系統株、系統不明株?の3系統(2系統?)が流行しており 白石先生の報告した理由に加え この3系統(2系統)のいずれかに感染した可能性もあるのではと考えます。 国立感染症研究所 インフルエンザウイルス分離・検出状況 http://www.nih.go.jp/niid/ja/iasr-inf.html |
| 田中先生、こんにちは。 先生のご回答に気付かずに失礼しました。 複数のB型インフルエンザがあるんですね。 1回罹ったからといって安心は出来ないですね。 貴重な情報を有難うございました。 |