乳幼児突然死症候群について

定義 
それまでの健康状態および既往歴からその死亡が予測できず、しかも死亡状況調査および解剖検査によってもその原因が特定されない、原則として1歳未満の児に突然の死をもたらした症候群

概要
乳幼児突然死症候群は、それまで元気な乳幼児が、主として睡眠中に突然死亡状態で発見され、原則として1歳未満の乳幼児に起こる。日本での発症頻度はおおよそ出生4,000人に一人と推定され、生後2ヶ月から6ヶ月に多く、稀に1歳以上で発症する事がある。
従来リスク因子として妊婦および養育者の喫煙、非母乳保育、うつぶせ寝などが挙げられており、世界各国でこれらのリスクを軽減する運動が展開され、大きな成果を挙げている。

平成17年3月に厚生労働省研究班から乳幼児突然死症候群ガイドラインが公表された。平成7年から独立した疾患として統計処理されるようになり、人口動態調査で0歳児の死因順位で3位となり、注目されるようになった。今までは原因が明らかでな
い0歳児の突然死について、解剖検査がなされない場合に、乳幼児突然死症候群疑いとして認められていたが、これからは乳幼児が突然死した場合には、解剖検査を行わないと、乳幼児突然死症候群という診断名は使用できなくなった。解剖検査がない場合には死因は不詳として届けることになる。
また解剖所見のみでは乳幼児突然死症候群と外因死との鑑別は困難な場合があり、病歴、生前の健康状態、状況証拠診断を総合的に検討する必要がある。