新型インフルエンザ対策連絡会議

日時:平成18年4月12日
場所:久留米医師会館
目的:今後ゴールデンウイーク明けに海外旅行者の帰国後、新型インフルエンザの発生流行の危険性があるため、各医療機関の発生時の対応についての協議。

1)高病原性インフルエンザ発生時の対応
 高病原性インフルエンザウイルスの感染が疑われる場合については患者などの同意を得て、保健所に情報が提供されるよう医療機関に協力要請する。
イ)感染が疑われる者の報告基準
 下記@又はAに該当する者であって、発熱などのインフルエンザ様の症状がある者。
 @高病原性鳥インフルエンザウイルスに感染している又はその疑いのある鳥との接触歴を有する者。
 A高病原性鳥インフルエンザが流行している地域へ旅行し、鳥との濃厚な接触歴を有する者。
ロ)各医療機関の対応
 @上記基準に当てはまる患者を診察した場合は高病原性鳥インフルエンザ発生届をもって久留米保健所速やかに届ける届出用紙は医師会にある、又は日本医師会より各会員に送付済み。
 A患者診察後患者の同意を得て、咽頭ぬぐい液と血液を採取し冷蔵庫に保存し、その後保健所に提出する。(確定診断のため)
ハ)新型インフルエンザの臨床的特長潜伏期間は1〜3日と考えられており、症状は突然の高熱、咳などの呼吸器症状のほか、重篤な肺炎、全身症状を引き起こす。

2)新型インフルエンザ診断・治療ガイドライン
イ)現時点で考えられる新型インフルエンザ疑い患者の定義
 *発熱(38度以上)
 *咽頭痛、咳、呼吸困難のいずれか一つ以上
 の二つを満たし、かつ7日以内に以下のいずれかの行為のあったもの。
 *新型インフルエンザ患者(疑い例も含む)との接触
 *新型インフルエンザ患者の発生が確認されている地域での滞在
ロ)診断
 インフルエンザ迅速診断キットによる診断は現時点で陽性率が高くないためあくまで診断の一助としての利用にとどめること。
ハ)治療
 可能な限り早期に、遅くとも発症より48時間以内に抗インフルエンザウイルス剤(タミフル又はリレンザ)による治療を開始する。

3)院内感染対策
 外来:患者来院時点での問診の強化を行い、発熱、咳を伴う患者に対しての隔離
     速乾性擦式消毒用アルコール使用による消毒の徹底
     疑い患者に対しサージカルマスクの着用
     外来スタッフのサージカルマスクの着用と手洗いの徹底

その他
 現在の発生段階はフェーズ3と考えられ対策として準備と警戒の段階です。フェーズ3とは、鳥インフルエンザの人への感染が証明された段階です(現在日本ではまだ発生していません)。今後日本で新型インフルエンザが発生した場合直ちにフェーズ4となり早期対応による流行の押さえ込みの段階となりますが、実際問題として押さえ込みを行なうことは困難と考えられ、いったん発生をしたらかなり早期のうちにより大きな範囲への艦船が見られると考えられており、すなわちフェーズ5に直ちに移行すると考えられています。
 以前、県のレベルでの会議では、県がタミフルの備蓄を予定していると言っていましたが、今回の会議では久留米保健所はタミフルの備蓄は保健所ではできないといっています。すなわち各医療機関がそれぞれ備蓄をしてもらいたいといっています。