田中先生から

国立感染症研究所感染症情報センターインフルエンザQ&A医療従事者向けと比較して医師会HPのQ&Aを個別にみていくと
 Q.毎年受けなければいけないの?
 A.流行するウイルスの型が異なるので、毎年受けてください。
 >問題なし
 Q.小さな子どもや妊娠中でも、接種を受けたほうが良いの?
 A.基本的には発症を防ぎたい全ての人が接種検討対象となります。
 >やや問題あり
 小児について
 小児については、平成16年10月31日に日本小児科学会より、「1歳以上6歳未満の乳児については、インフルエンザによる合併症のリスクを鑑み、有効率20〜30%であることを説明したうえで任意接種としてワクチン接種を推奨することが現段階で適切な方向であると考える」との見解が出されています。
積極的に摂取することが推奨されているというのはいかがでしょうか。
 妊婦について
 妊婦は接種不適当者(いわゆる接種禁忌)には含まれていませんが、国内では、妊婦または妊娠している可能性の高い女性に対するインフルエンザワクチン接種に関して、調査成績が十分に集積されていないため、米国のように勧奨の対象にはなっていませんし、添付文書には「妊娠中の接種に関する安全性は確立していないので、妊婦又は妊娠している可能性のある婦人には接種しないことを原則とし、予防接種上の有益性が危険性を上回ると判断される場合にのみ接種すること。」と微妙な文言がありますのでHP上の文言は少し勧めすぎかとおもいます(個人的には妊婦さんにワクチン接種を勧めますが)。
 Q.いつ頃接種を受けたらいいの?
 A.12月〜1月に接種しましょう。
 >明らかな誤り
 インフルエンザQ&A医療従事者向けQ19より
 12月上旬までには接種をすまされることをお勧めします。2回接種の場合は、2回目は1回目から1〜4週間(免疫効果を考慮すると4週間が望ましい)あけて接種しますので、1回目をさらに早めに接種した方が良いでしょう。
>12月上旬までには接種しましょう と変更すべきと思われます
Q.予防接種って効くんですか?
A.研究の結果、有効性が認められています。
>問題あり
インフルエンザQ&A医療従事者向けQ17より
日本では、厚生科学研究費による「インフルエンザワクチンの効果に関する研究(主任研究者:神谷 齊(国立療養所三重病院))」の報告によると、65歳以上の健常な高齢者については約45%の発病を阻止し、約80%の死亡を阻止する効果があったとしています。また、同じく厚生科学研究費による「乳幼児に対するインフルエンザワクチンの効果に対する研究(主任研究者:神谷 齊(国立療養所三重病院)・加地正郎(久留米大学))」では、
1) 1歳未満児については対象数が少なく、有効性を示す確証は認められなかった。
2) 1歳以上6歳未満児については、発熱を指標とした有効率は20-30%となり、接種の意義は認められた。とあり一部にしか有用性は確認できていません。
以上です。非常に微妙なところがあり間違えとはいえないが、配慮に欠けるところがあるようです。
一般にわれわれ小郡三井医師会の会員がトップページを見ることが少なくチェックが聞いていなかったようです。10daysレポート時一般向けの変更があるならば会員にチェックの意味でも閲覧することを促したらいかがでしょうか。