児童生徒の結核検診について思うこと

 小郡三井 白石 恒明

 開業して1年が経ちました。開業して各種予防注射、住民検診などをするようになり、疑問に感じることがでてきました。
 現在結核予防法によって4歳未満のツベルクリン陰性者、小学校1年生、小学校2年生、中学校1年生、中学校2年生のツベルクリン陰性者にBCG接種が義務づけられていますが、この方法には矛盾があると思います。第一に、BCGか肺結核に対して効果があるかどうか疑問であることです。世界でBCGについての論文がありますが、乳幼児の結核性髄膜炎については有効であることは確認されていますが、肺結核については論文によって有効性に差異があり結論が出ていません。第2に、4歳未満のツベルクリン陰性者に対してBCGを接種した場合、BCG接種者の約10%程度は小学1年生でツベルクリン強陽性になると思われます。また、小学校2年生、中学校1年生、中学校2年生においてもツベルクリン強陽性者は増加すれど減少することはないと思われます。BCG接種によってよって強陽性になった可能性の高いこの子供達に、INHの予防投与をすることにどのような意味があるのでしょう。結核検診とすれば、胸部単純]線検査をした方がいいように思います。
 これらは、結核予防法に定められている検診ですので、施行しないわけにはいけないのでしょうが、施行しながら疑問に感じています。