エビデンスには格付けを

白石 恒明(小郡三井)

 現在EBM(根拠ある医療)が重要といわれています。また、色々な疾患に対してガイドラインが作られています。しかしながら、すべてが信用おけるエビデンスに基づくガイドラインとは限りません。エビデンスにも格付けが必要と思います。
 ○エビデンスA:適切にデザインされたランダム化比較試験のエンドポイントから得られるもので、ランダム化比較試験は推奨される対象集団において一貫した所見が得られるものである。また、十分な数の集団を対象とした十分な数の研究が必要。
 ○エビデンスB:限定された数の患者を対象とした臨床研究のエンドポイント。または、ランダム化比較試験の一部患者群の解析など小規模データ。
 ○エビデンスC:非対照試験または非ランダム化試験の結果によるか、観察的研究によって得られたもの。
 ○エビデンスD:臨床的経験および知識。
 エビデンスAは適切にデザインされていなければなりません。また、途中でデザインを変更してもいけません。デザインを変えず最終結論を導き出さなくてはいけません。途中で結論を方向転換してもいけません。このようなことをすれば、そのエビデンスはエビデンスBに格下げされます。最初に決めた分母集団を変更すると非対照試験または非ランダム化試験になる可能性が高くエビデンスCに格下げされます。色々な薬剤に対して効果および予後に対してエビデンスがありますが、そのエビデンスがどのようにして導き出されているか検証してみると色々なことが解ってきます。ガイドラインにしても、臨床的経験に基ずくものなのか、確固たるエビデンスに裏付けされたものなのかを検証しそれを有効に使うことが重要と思います。