『第4回福岡県内科医会県民健康セミナー』を終えて

福岡県内科医会副会長 丸山 泉

 少なくとも会員の先生方の協力を仰ぎ、会費収入から幾分なりを使用する以上明確な目的が必要です。また、結果を出さなくてはなりません。本セミナーは第4回を迎えましたが、目的は言うまでもなく正確な医療情報を市民に提供すること、そして、主に一次医療を担う福岡県内科医会会員である内科医を理解して、少しでも身近なものにしていくことにあると考えています。
 内科医会内部の問題としては、せっかく一つのプロジェクトを実行するのですから、わずかな役員のみで準備しても会全体への面での広がりに欠けます。このため、まず第4回福岡県内科医会県民健康セミナー準備委員会を立ち上げました。出来るだけ会長さん以外の方にお願いしました。

第4回福岡県内科医会県民健康セミナー準備委員会
所属内科医会
氏  名
浮 羽 矢野 廣志
八女筑後 山本 喜一郎
久留米 猪口 哲彰
大牟田 大地 信彰
甘木朝倉 小川  清
大川三潴 平田 美幸
柳川山門 松尾 義人
小郡三井 白石 恒明
小郡三井 中原 俊尚

 正確な医療情報を市民に提供することについては、今回のテーマ「健やかに老いる"アンチエイジング」はよかったと考えています。あふれるばかりの健康情報には首をかしげるものも多く、いくら情報娯楽番組とは言え、納豆がいいとテレビで放送されれば多くの国民が納豆を買いに走る様は決して正常な状態ではありません。酸化ストレスの権威である京都府立医科大学大学院医学研究科免疫内科学教授の吉川敏一先生はヘルシーエイジングという考え方を提唱されています。講演「抗加齢医学の現在〜へルシーエイジングのすすめ」の中でこれを分かりやすく説かれました。アンチエイジングも欧米ではアンチという否定的な語感が強すぎるので使用頻度が減ってきていますが、日本では今
まさに右肩上がりの大ブームになりつつあります。その本当のところを市民がどれだけ理解しているかは、はなはだ疑問です。美容系の方々がこの魔法の言葉「アンチエイジング」を切り口に経営戦略を立てていることなどを考えれば、確かに内科医が物申すべき時に違いありません。そう言う意味で、明確なロジックをベースとした平易な表現での講演は好評でした。
 神代龍吉先生の講演、「サプリメントの光と影〜栄養補助のあり方」は生のデータを使いながら、警鐘を鳴らされ、私たち医師にとっても有用なものとなりました。その後のパネルディスカッションの最後に座長からの問い「お役に立ちましたでしょうか」に聴衆の皆さんから大変大きな拍手を頂きました。目的は半分達成したようです。福岡県内科医会会員である内科医を理解していただき、少しでも身近なものにすることについては、矢野廣志 筑後ブロック内科医会会長をはじめ各内科医会からと県内科医会から11名の先生方に白衣に聴診器を持ちステージに上がって森山瑛子先生の指導で簡単な体操をやっていただきました。このことは私たちが考えるよりも聴衆の方々には印象深くとらえられたようです。
無理なお願いをしたことをお許しください。限られた時間の中で内科医の仕事を分かっていただくのは至難のことです。わずか3時間の中で最大の効果を出すためにインパクトの強い視覚で訴えました。

 後日、聴衆として参加された何人かからご意見をお聞きました。異口同音、大変ためになった、そして楽しかったとのこと。これも準備委員会をはじめ会員の先生方のおかげです。また忘れてはならないのは読売新聞の藤野さんの経験と情熱です。よい人と出会いました。
 何かをやろうとする時にはただやればいいのではありません。明確な目的と評価されうる結果を出さなくてはならないことを繰り返しておきます。これをやり続けていけばより大きな結果を生むはずです。
 最後にお手伝いをしていただいた筑後ブロックの8医師会から事務の方々にもお礼を言います。「ありがとうございました。」