| 2007年と2008年(2006年見学)に福岡県医師会医療モニター制度メディペチャ筑後に参加させて頂きました。当時は、モニターに応募された方達が体験した医療への不満・疑問を真摯に受け止めて対話をし、医師会について判っていただくという趣旨だと聞かされておりました。個人や個々の医療機関を攻撃する場ではなく、医師と患者さんやその家族との係りあい方、患者さんが求める医師や医療がどんなものなのか、それを勉強させてもらった気がします。 日々の診療での勉強も大事ですが自分では思いつかなかった別の視点で問題を聞かされ考えるというのは大変いいことです。しかも親しんだ筑後地区の話が飛び出すので緊張もし、気持ちも入ります。県医師会の先生方の確かな解説と愛情やゥイットに富んだ言葉はすばらしく、参加した私達も今の医療を理解してもらうと同時に医師会についてよく知っていただくように努力します。特徴としては年々特に今年は、ご自分や家族の問題がきっかけでしたが、皆さんの視線が社会や制度に向いているのを強く感じました。ここで具体的に紹介はできませんが、モニターの方は31歳から81歳の男女10名でした。話の内容は、医師や看護師の質の問題から、医師や医師会への懐疑心、今後の医療やそれを取り巻く環境の変化への不安、命は一つなので安心して医療を受けたい、と様々でしたが、皆、信頼と安心をもとめているようでした。 医師会の印象をお尋ねすると、医師会とは医師の為の利益団体で情報交換するところ、高学歴で高飛車な人たちがいる、医師の師弟に聞くと父親の飲み会と言う、だそうです。医師に対しては、信頼の失墜を感じる、健診も注射針で病気になるのが恐くて受けなかった、報道が全てとは思わないが国民には医師の声が聞こえないから不安である、と言います。これはきちんと説明しないと、せっかく受診していただいても医師に話したいことを話せず聞きたいことを聞けず、大切な情報の交換がないままの治療で良い結果が出るとも思えません。 年をとるにつれて、データを正常化して治ったといわれてもなかなか納得しづらく、医師には病気を治療してもらうだけではなく、自分の身体のことをいろいろと相談したくなる、そのためにも、患者側も積極的に勉強すべきだ、と意見する高齢者もありました。相談していただくにはこちらも勉強しなくてはいけないですね。 看護師が次々に辞めたり、医師の過労死の話を聞くと、環境悪や人不足が心配されるがそれが医療事故になって返ってきそうで不安だ、医師不足は本当か、と尋ねられました。介護制度や、後期高齢者医療制度への疑問を述べる方も多かったです。それぞれに現状を説明し、より良い制度の為に対策中であることを理解していただきました。地域の住民が安心して医療を受けられることは私達の願いです。又、医師が安心してよい医療を提供できる社会も同様です。それが実現する制度を作っていかなければなりません。ありがとうございました。モニターの方々や県医師会理事の先生方に、私は大変勉強をさせていただきました。ぜひ、多くの会員がこの制度を経験してくださったらいいと思います。 |