一般社団法人 小郡三井医師会

病気と健康の話

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  • 帯状疱疹予防としての、水痘ワクチン接種のすすめ
  • 投稿者:黒岩医院 院長 黒岩 達

kuroiwa2017121平成26年10月、1~2才児への水痘ワクチンは、定期接種化されました。

この効果は絶大で、その後、水痘に罹る小児は激減しました。

しかし、これをきっかけに、帯状疱疹の患者が急増しています。

水痘の置き土産とも言える、帯状疱疹は水痘ウイルスに接触する機会が減ると抵抗力が低下し発病すると考えられます

 

皮膚科専門ではない当院にも、毎年数名の帯状疱疹の患者さんが受診しますが、昨年から以前の2~3倍に増えています。

知人や患者さんにも、帯状疱疹にかかった人を多く見ます。

 

数日間の原因不明の、身に覚えのない、なんらかの痛みから始まり、その後、その痛みの部分に限定的に、ブツブツと発赤・水疱が出現します。

ブツブツ(皮疹)は約2週間でほぼ治りますが、適切な治療を受けないと、つらい、後遺症・神経痛や、ひどい合併症が残ることがあります。

 

欧米では以前から、水痘ワクチンが帯状疱疹の予防に使われていますが、日本でも、50歳以上の人には、平成28年3月から接種可能となりました

一部、接種不適当者(注射できない人)も有りますが、殆んどの人が接種できます。

 

(症例)

もともと頭痛など縁がないのに、平成28年7月6日から、なんとなく左半分の頭痛を感じ始め、それから断続的に頭痛があり、日に2~3回、頭痛薬を飲んでやり過ごし、9日には酒席の機会があり出席した。

10日、左のおでこに赤いブツブツを発見、良く調べると頭にも髪毛に隠れて数個のブツブツ。

やはり、そうだったか、帯状疱疹、しかも、左三叉神経第1枝領域、当日、日曜日でしたが、薬局でクスリを入手し、治療開始。

その後、ブツブツもあまり増えず、1日だけ顔の左半分に腫れがでたけれど、仕事を休むことも無く、規定のクスリも7日間キッチリ内服し、ほぼ皮疹も落ち着いて順調に回復していると思った、その矢先、25日深夜、残務整理中に、それは襲来。

頭の左半分にビリビリ・ジ-ンと強いシビレを感じたかと思った、次の瞬間後ろから頭の左半分を大砲で吹き飛ばされたような、電撃的激痛が走り、体はフリーズ状態で、壁に自分の脳みそが飛び散ってしまったように感じ、涙と鼻水を垂らしていました。

全経過はたぶん10秒足らずでしょうが、こんな痛みが、あったのか?

今までに経験のない、とんでもない痛みでした。

25日の第1波(大)、26日は第2波(中)、27日は第3波(小)と3日間、徐々に軽くはなりましたが、おのおの1回ずつ激痛に襲われました。

後遺症の神経痛対策は一通りやっていたが、これから、あらゆる痛み止め、ステロイド・パルスもスタート、約3ヶ月間の後遺症の対策を厳重に行いました。

 

ふらつき、眠気のために使用できないもの、肝機能が悪化し中止したもの、いろんなクスリを試みました。

11月には、比較的安定して、頭の左半の違和感はいつもあるものの、無理や夜更かしをしない限りは、頭痛の頓服もあまり必要なくなりました。

 

あれから1年4ヶ月、もちろん、今も、神経痛のクスリは欠かせません、診療が忙しい時、こうして夜更かしを強いられる時、ジワーと頭痛が起こってきます。

 

これは私が実際に体験したものです、流行の先取りも嫌なものです。

 

帯状疱疹は頭のてっぺんから、つま先までどこにでも出ます、どこに出るかは、出たとこ勝負です。

首から上に出た場合には、特に後遺症もひどくなる傾向があります。

インターネットには、ひどい後遺症(頭痛)のために自殺した報告もあります。kuroiwa20171202

 

身に覚えのない痛みが起こったら、要注意!!

ブツブツがそこに出ないか、毎日、見張って、

もし、出たらにすぐに、病院へ!!!

 

それより、50歳以上で条件の合う方は、ぜひ予防接種をお受けください。

 

平成29年12月

 

 

 

 

 

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