一般社団法人 小郡三井医師会

病気と健康の話

  • “自分勝手な人”、“場の空気が読めない人”、“人の話を聞かない人”、“物忘れやミスが多い人”、“衝動的に行動する人”、“根気がない人”、“期限を守れなかったり遅刻が多い人”、“片付けられない人”は性格の問題?
  • 投稿者:あかし心療クリニック 院長 明石 広海

 

 皆さんは、発達障害という言葉を耳にしたことはないでしょうか。特にここ1~2年、NHKで特番が組まれたり、この障害を持った主人公のドラマが放映され高視聴率を獲得したりしています。発達障害がうつ病のように多くの人たちに理解されるようになることが、学校や仕事でうまくいかない多くの人たちの助けになるものと私は考えます。そこで今回は、発達障害の中で全体の約90%を占めるADHD(注意欠陥多動性障害)、ASD(自閉症スペクトラム障害≒広汎性発達障害≒アスペルガー症候群)の特性についてご紹介します。

【ADHD】

不注意

 細かな注意を払うことができずに忘れるや抜け漏れるということが多く順序立てて課題を進めることが難しい、人の話を一定時間集中して聞けない。

衝動性

 予測や考えなしで行動してしまう、相手の話を遮って話をする。

多動

 そわそわと手足を動かす、じっと座っていられない(子供に多い)。

【ASD】

コミュニケーション・相互関係・想像力の障害

 人の気持ちを理解することが苦手、冗談や比喩を理解できない、非言語的サイン(表情や目配せなど)を読み取れない、興味のあることを一方的に話し続けてしまう。

こだわりの強さや興味・関心の狭さ

 状況の変化や予定の変更に弱い、特定の物事に強くこだわる。

 

ADHD、ASDともに心の問題ではなく先天的な脳の機能障害で、どちらの障害も併せ持つ人が多い。基本的には生涯これらの特性を持ち続けるが、大人になり働くようになり求められる行動基準が高くなってから初めて困難さが明らかになる場合も多い。

 小児期:友達ができずに孤立する、不登校、引きこもり

 大人:仕事ができない・長続きしない、引きこもり

  などは、性格や甘えなどが原因ではなくその背景に発達障害がある可能性

発達障害かもしれないと思ったら

保健福祉センター、発達障害者支援センター、医療機関(心療内科、精神科)にご相談を!

 

令和元年6月

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