一般社団法人 小郡三井医師会

病気と健康の話

  • ロコモティブシンドローム(運動器症候群)
  • 投稿者:さがら整形外科 院長 相良 正志

日本は世界に先駆けて超高齢化社会を迎えました。
これに伴い、運動器の障害をもつ人が増加しています。運動器の疾患が50歳以降の中高年に多発しており、全国で4700万人と言われています。
疾患の内訳は、骨粗鬆症関連の脆弱性骨折、脊椎障害、膝や股関節の変形性関節症であり、健康寿命を延ばすためには運動器疾患の予防が重要です。
ロコモティブシンドローム(通称ロコモ)は骨、関節、筋肉といった運動器の機能が衰えてきている状態を指しています。つまずきやすくなったり、膝が痛くなったりする状況はロコモの始まりです。しかし、対策を講ずればきっと自分の年齢にあった、あるいはそれ以上の『運動器の健康』が手に入り、この先、より長く自立した生活が送れるはずです。
それでは、まずロコモかどうかに気づくための指標として「ロコモチェック」をしましょう。これは、筋力やバランス能力、持久力、関節症状の有無などを評価するもので、7つの項目の内ひとつでも当てはまれば、ロコモの可能性があります。
それではロコモを改善・予防するにはどうすればよいか。ロコモーショントレーニング(ロコトレ)があります。ロコトレは足腰の筋力、バランス力をつけるトレーニングで、「開眼片足立ち」と「スクワット」から構成されます。膝や腰に過剰な負担にならないように工夫されています。
開眼片脚立ちは、転倒を予防するためのバランス能力を高める運動です。眼を開けた状態で、片足を床につかない程度あげて1分間保ちましょう。
右足、左足で1セット、1日3セット行いましょう。

 スクワットは、歩行能力を高める筋肉を増強させる運動です。
ゆっくりと5回繰り返し、これを1セットとして1日3セット行いましょう。
歳をとれば、みんな足腰が弱くなりますが、高齢になっても普段の日常生活を不自由なく送れる程度の運動機能を保持することは可能です。高齢になればなるほど、どのように運動器の「手入れ」していくかが重要となってきます。

平成23年9月

PAGE TOP