一般社団法人 小郡三井医師会

病気と健康の話

  • 「精神科デイケア」について
  • 投稿者:医療法人格心会蒲池病院 副院長 黒肱 明美

最近は仕事や生活にかかわるストレスが増え、不眠、不安、うつ等の症状で精神科の外来を受診される方が多くなりました。精神科デイケアは、精神科外来に通院されている方が通所され、スタッフや他の利用者の方々と共に過ごすなかで、社会生活に必要な力を身につけ、自分らしい生活の追求や生きる力の回復を図ることを目指しています

たとえば
 ・病状への対処を身につけたい
・病気との付き合い方がわからない、再発を防ぎたい
・生活のリズムを整えたい
・昼間、安心して過ごせる場所がほしい
・体力をつけたい
・人とうまく付き合えるようになりたい
・いろいろなことを話し合える友人がほしい
・仕事に就く準備がしたい
など、多様な問題や目的に対し、医師、看護師、作業療法士、精神保健福祉士等多職種のスタッフによるチームで支援していきます。

具体的には
・一人暮らしでの生活が難しい方が、訪問看護とデイケア通所により、安心して暮らせるようになった
・長年引きこもりだった方が、通所により、にこやかに活動や食事が出来るようになった。
・通所により活動能力が向上し、自信や意欲が出て、会社に復職をしたり作業所への通所回数を増やしたりすることができた
など、当院の精神科デイケアセンター「ハートポート」において成果があがっています。
家庭や社会で自分らしく暮らすことを目指して、高齢者のデイケア等と同様、精神科でも訪問看護とともにデイケアが大切な支援となっています

平成26年10月

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