一般社団法人 小郡三井医師会

病気と健康の話

  • 花粉症について
  • 投稿者:高橋クリニック 院長 高橋 一石

*花粉症について

体内に抗原(異物)侵入すると、それに対抗する為に体内に抗体がつくられます。再度 同じ抗原が入ってくるとすでに体内にある抗体が「抗原抗体反応」をおこし、抗原を攻撃し生体防御反応をします。この仕組を「免疫」と言います。アレルギーとは、この抗原抗体反応の結果として起こる生体に不利益な反応と言われています。

例えば、アレルギー性鼻炎の場合 鼻くう膜での免疫反応が過敏になる為に起こる訳です。(鼻過敏症の中には、アレルギーが関与してない「血管運動性鼻炎」など、寒暖の差や過剰ストレスが引き金でおこる症状もあります。)

地球環境汚染・住宅構造による変化《ハウスダスト・ダニ・シックハウス症候群》・食生活の変化等などアレルギーの増強因子の中で、喘息等の呼吸器疾患や アトピー性皮膚炎などの悪化傾向が心配される昨今です。

*花粉症の日常生活の対処

外出時、ツバの広い帽子、又はスカーフをする。眼鏡は大きいもの。マスクは中にテッシュを二つ折りにするとより効果的です。
帰宅時は、入室前に服や帽子など身につけた物をブラッシングして花粉を落とす。(髪の毛も忘れずに・・・)

洗濯や布団干しは、花粉情報、地域差での判断にもよりますが乾燥機・空気清浄器を活用する。外に干した場合は、外で付着した花粉を落とす。布団の場合は叩かずに、掃除機で花粉を吸い取りましょう。
花粉を持ち込まない事・花粉から身を守る事につきます。

*花粉症の治療

抗原を取り除く事が基本です。抗原の除去、減感作療法、薬物療法、手術療法があります。

花粉症の症状もかなり個人差があります。それに応じ遊離抑制薬・抗ヒスタミン薬・抗ロイコトリエン薬・血管収縮薬・局所ステロイド薬・漢方薬等使い分けます。体質と症状と程度に応じた治療薬の選択になります。早めの対応が効を奏します。
花粉症日誌などをつけて持参して、かかりつけ医に相談する様にしましょう。

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