一般社団法人 小郡三井医師会

病気と健康の話

  • かかりつけ医の大切さ
  • 投稿者:嶋田病院 島田 昇二郎

 「かかりつけ医」という言葉を皆さんは聞いたことがあると思います。しかし、その意義とかについてはあまり考えられたことはないのかもしれません。

 我が国ではご承知のように高齢化社会が到来し、今後ますます高齢化は進んでいくものと予想されています。そして高齢化に伴って、医療あるいは介護を要する人が多くなることも事実です。国民の多くの方の不安の一つに、自分が病気になったときに、どの病院に行けばいいのか、どの先生に診てもらうのが一番いいのかがなかなかわからないということがあると思います。話は少しそれてしまいますが、本の出版社が一番安定して売れる本というのは、病院ランキングとか、名医ランキングの本だそうです。それだけみんなは自分が病気になったときに一番安心してみてもらえる病院、医師を求めているということでしょう。

 その不安をなくすためにも、日頃からそれぞれの人が、自分のかかりつけの医師を持っておくことが大事だと思います。患者さんの中には今、診てもらっている先生は循環器内科の先生だから、お腹の具合が悪い時や、頭の病衣気が心配な時には十分に診てもらえないのではないかと思い、自分でそれぞれの専門と思われる医療機関を受診し診察を受けておられる方が多いようです。しかし、そういう受診の仕方をしていると、今自分がもらっている薬の情報とか、アレルギーの問題などが新しい先生には十分に情報として伝わらず、思わぬ事態を招く恐れもあります。その点かかりつけの先生であれば、今までの経緯もよくわかっているし、自分の専門でない場合も、どの医療機関でどの先生に診てもらうのが一番安心だということを考えてくれ適宜紹介してくれるはずです。

 普通、医師は自分が同じような症状が出たり、病気になったときにはどうするかを考えそれと同様のことを自分の患者さんにもするものです。皆さんには是非どんなことでも相談できる「かかりつけ医」を持ってもらいたいと思います。

 そして病院のかかり方ですが、今までは具合が悪くなったら病院に行くものだと思われていたと思います。そしてそのように今も思われている方も多いと思います。しかし、医療の進歩というものは、病気を治すことももちろんですが、まだ症状のない段階で病気を発見し、簡単な治療で治してしまうことが可能になりました。今、日本人の死因で最も多い「癌」にしても早期発見、早期治療することにより完全に治すことが十分可能な時代となっています。ぜひ、かかりつけの医師を持ち、具合が悪くなくても年に一回は受診し、体の相談や定期検査を受けるよう心掛けてください。

 

令和元年6月

 

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