
- 追加自己負担金無しの二重焦点眼内レンズ レンティスコンフォート
- 投稿者:橋本眼科医院 院長 橋本雅晶
白内障手術を受ける際の眼内レンズは通常は単焦点眼内レンズになります。焦点は1か所なので図1の緑部分のように遠方に焦点を合わせると手元は見えませんし近方50cmに焦点を合わせると1mより遠くはメガネが必要になります。
選定療養という自由診療枠を使えば遠方・中間距離・近方すべてが裸眼で見ることができる三重焦点眼内レンズを選択することもできますが追加自己負担で両眼だと60万から100万円を支払う必要があります。
レンティスコンフォートという眼内レンズが5年前より発売され35万眼が本邦で既に挿入されました。この眼内レンズは保険適用である為、選定療養の追加自己負担金無しに通常の保険診療の支払い範囲内でご利用できます。
図2に示すように眼内レンズの下方40%の領域に+1.5Dの中等度の老眼鏡が組み込まれているので(低加入度数分節型)、図1の青部分のように遠方に焦点を合わせても60-70cmの中間距離まで裸眼で明視できます。
三重焦点レンズの場合夜間運転の際に対向車のライトが滲んでギラギラに見えるのですが(ハロー・グレア)レンティスコンフォートでは軽微です。
レンティスコンフォートはすべての患者さんが対象ではなく、乱視や眼底疾患等の背景因子で遠方と中間の裸眼視力に支障のある方や強度近視の方やレンズの価値が理解できない方や高齢の方等は対象外です。
飛行機に例えるとエコノミー料金の旅客を追加料金なくビジネスシートに案内するようなものです。但しファーストシート(三重焦点眼内レンズ)ではありません。
これから白内障手術を受けられる方はご自身が「追加自己負担金無しの二重焦点眼内レンズ」の対象に該当するかを主治医の先生とご相談ください。
図1

図2


令和8年5月