予防接種マニュアル (小郡三井医師会会員用)

Page1 Page2 Page3 Page4 Page5 Page6 Page7 Page8 Page9 Page10 Page11 Page12 Page13 TOP


ワクチンの副反応

生ワクチンと不活性ワクチン

1)生ワクチンの副反応
生ワクチンに含まれている弱毒ウイルスによる感染と、添加剤、保存剤等による反応がある。前者では、数日から数週間の潜伏期間を経て病状を呈する。後者の副反応は不活性ワクチンと同様に、接種直後から48時間以内におこるアナフィラキシー反応、局所反応、じんま疹等がある。

2)不活化ワクチンの副反応
細菌成分、トキソイデなど病原由来の不活性化抗原による反応と生ワクチンにも含まれる添加剤、保存剤などによる副反応がある。いずれも接種直後 から48時間以内におこり、アナフィラキシー反応,局所反応、じんま疹等の症状が現れる。不活化ワクチンは複数回接種するので、2回目以降に局所反応が強くおこりやすい。

各予防接種の副反応とその対処

  通常見られる副反応 まれな副反応
ポリオ  経口で接種のため、副反応はほとんど見られない。  接種後、4〜35日で麻痺症状(50万人に1人)が見られる。→専門医紹介
BCG  接種後2〜3週間であとが赤く膨らみ、1ヶ月くらいで膿をもつ、その後かさぶたにになり、4〜5ヶ月できれいになる。また膿をもつころ一時的に腋窩リンパ節が腫れるが2〜3ヶ月で良くなる。  リンパ節が穿孔、排膿することがあり、(0.02%以下)、抗結核剤の局所・内服療法が必要になることがある。
麻疹  接種5〜14日後に約20%で発熱10〜20%で麻疹様発疹があり、いずれも1〜3日で消失する。  接種当日夜または翌日に全身や四肢などの身体の一部に発疹をみることがある。(アルザス型アレルギー反応)→必要な場合は抗ヒスタミン剤投与。
 また,100万〜150万人に一人に、脳炎、脳症、亜急性硬化性脳炎(SSPE)がみられる。
風疹  小児では発熱、発疹、リンパ節腫脹はあまりみられない。(4%以下)  
三種混合  不活化ワクチンで複数回接種のため、局所反応がおきやすい。
 発赤、硬結は初回接種で接種後7日頃、2回目以降の接種で接種後2〜3日でおこり、2〜3日で消失する。
 局所反応が強ければ冷湿布処置を行なう。前回の注射部にしこりが残ることがあるが、2〜3ヶ月で消失する。
上腕全体、時に前腕までにおよぶ腫脹みられることがある。冷湿布などの保存的加療を行う。
 以後の三混をどうするか専門医に相談する。
日本脳炎  発熱が接種後2日以内に1%以下でみられる。発赤・腫脹等の局所反応もみられることがあるが特に処置はしない。  接種直後にじんま疹、アナフィラキシー様症状がまれにみられる。ゼラチンアレルギーは注意。